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レッドウィング875 復活メンテ劇場 第二幕

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2.保革
 
オイルドレザーの保革は、蝋分の含有量が少ない動植物系オイルを使用します。
小生はM.モゥブレィのピュアミンクオイルを使います。
レッドウィング純正の各種メンテ用オイルもあります。

オイルは体温で溶かしながら、掌や指で擦り込むのが良いとされていますが、
ペネトレイトブラシを使っても構いません。
むしろ羽根裏やウェルトには、ペネブラで塗りこんだほうが良いでしょう。
ミンクオイルを塗ったあと、一晩(5~8時間)おいてオイルを浸透させた後、
表面がベタついている、もしくはオイルが革の表面に浮いているようなら、
柔らかい布でオイルを拭き取ります。
逆にオイルアップ前と変わっていないようなら、もう1度オイルを擦り込み※ます。
 
※想定外の雨で土砂降りに遭った、1年以上何も手入れしていなかったなどでない限り、
 通常メンテでは2度塗りの必要はありません。
 
イメージ 1
オイルアップから24時間後
 
 
3.コンディショニング(ブラッシング2)
オイルが浸透したら、馬毛ブラシで余分なオイルを除きつつ、革に馴染ませます。
ツヤを出したい場合は、馬毛ブラシではなく豚毛ブラシでブラッシングすると、
独特の光沢が出てきます。
 
イメージ 2
ブラッシング終了
 
これで、手入れは完了です。
 
この状態になれば、多少の雨水や汚れは撥いてくれますので普段履きのみならず、
ワーク用・アウトドア用としてガンガン履いても大丈夫です。
 

メンテナンスの頻度ですが、
ミンクオイルはあまり入れ過ぎると革が柔らかくなって、型崩れしてしまいます。
普段はブラッシングのみで、オイルアップは雨でずぶ濡れにならない限り、
半年に1度で充分だと云われています。

この875は、ソール交換後、オフィスの非常用置きブーツにして、
普段は帰宅時に雨が降った場合に履いて帰るなどして馴らしていく予定です。
空調の効いたオフィスでは革が乾燥しやすいので、状態を見ながらメンテをして
いこうと考えています。
 
最後にシューズの画像を時系列で纏めてお送りします。
 
イメージ 3
手入れ前
 
イメージ 4
保型・ブラッシング1後
 
イメージ 5
汚れ落とし後
 
イメージ 6
デリケートクリーム3回(2日後)
 
イメージ 7
オイルアップ(1日後)
 
イメージ 8
ブラッシング2後
 

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