さて底の貼り替えから戻ってきた8165ですが、
屈曲部を中心にご覧のとおりクラックが無数に入っています。
このまま履き続けると、パックリいく事は目に見えていますので、なんとかしてみましょう。
クラックを埋めるという方法もあるようですが、技術が要りそうだし、クラックの数が多すぎる
ので、ここは原始的にヤスリで削ることにしました。
400番くらい紙ヤスリで1時間くらい削った状態です。
深いクラックはなくなりませんでしたが、浅いクラックはほぼほぼ見えなくなりました。
ここから番手を上げて革の表面を滑らかに仕上げていきます。
表面を綺麗に均してから、補色をします。
補色には以前も紹介したことがありますサフィールのレノベイティングクリームを使います。
画像にはクリームエッセンシャルも写っていますが、今回は使いませんでした。
補色した結果がこちら。
想像以上に綺麗に仕上がってくれました。
これをサフィールノワール・クレム1925で仕上げをします。
我ながら、今回は非常にうまくいったと思います。
両足完成です。購入直後と比較してみましょう。
すべてのクラックがなくなった訳ではありませんし、履けばまた履きジワもつくでしょうが、
素人仕事としては、まずまず満足できる出来上がりでした。