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自転車をもっと活用するために

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今回から数回に渡って、
都市における自転車活用のために自家用自動車(以下、車)の台数を減らそう、
というお話しをしたいと思います。

自転車愛好家として、自転車はもっともっと活用されるべきだと思っています。
自転車は人力ながら、歩行よりもずっと早く移動ができ、多くの荷物が運べ、環境に優しく、
健康維持に効果があります。
車はスピードも出るし、移動距離も長いし、荷物も沢山運べます。
自動車が便利な道具であることは、小生が改めて云うまでもありませんが、都市部において
必要不可欠な道具かといえば、疑問が残ります。
ひとりひとりに絶対必要な道具かといえば、そうでもありません。

同じ10km移動するのに排出する二酸化炭素量たるや、自転車の比ではありません。
人間の呼吸を含まなければ、自転車0g/kmに対して車168g/km。
たかだか168gと思ってはいけません。
1kmだけ自動車に乗るなんてことはないですよね。
10km走れば1.6kgです。1万台の車が10km走れば16,000kgのCO2が排出されます。
自転車は10万台が100km走っても0kgです。
電気自動車もありますが、その台数は日本にある自家用車の何分の一でしょうか。
車を使用するならば、自転車で移動するには明らかに非効率な長距離の移動か、
自転車では運べない貨物の輸送があって初めてCO2の排出量に見合う有効活用と言える
のではないでしょうか。
つまり、都心部でドライバー1人とその人の手荷物程度しか運ばず、1日の走行距離が
10km未満の車は、無駄にCO2を排出しているだけの存在なのです。

小生は車の有益性について否定するつもりはありませんが、以上の理由から都心部に
おいて車はその台数はもっと少なくすべきだと強く思っています。

公共交通機関が少ない郊外なら一家に1~2台必要かもしれません。
しかし、公共交通機関が発達した都心部とその近郊における車の利用状況を分析すると
自転車での代用が充分可能です。
ただ、現在の日本の道路環境や現代社会における自転車の認識のままでは、自転車は
そのポテンシャルを活かす事は難しい(自転車が車の代用たり得ない)でしょう。
自転車が車の能力の一部を代替するには、自転車を取り巻く環境(インフラ・法律)の早急な
整備が必要不可欠です。
そして、そのためにはやはり都心部の「自家用自動車」の台数を減らす必要があります。

都心部における移動手段として自転車を活用する事によって、以下のメリットがあります。
 
 ・NOxガス排出量の削減 → 都市環境の改善 → 地球環境改善
 ・都心部の道路の渋滞緩和 → 物流の効率化 → 経済効果UP
 ・都心部の道路の渋滞緩和 → 公共交通機関の利便性向上 → 経済効果UP
 ・健康増進 → 医療費減→ 徴収税金の低減or税金の有効活用

ただし、これらのメリットは、上述のとおり現在の車社会のままでは実現できません。

車から自転車に乗り換えるだけで得られるメリットは個人レベルでも地球レベルでも
良いこと尽くめなのですから、(個人的な)利権の絡みがどうとか言ってないで、
国を挙げての改革を切望したいところです。
では、都心から車を減らすには、どうしたら良いのでしょうか。

次回から、小生が考える車の台数減のための方策を述べていきたいと思います。

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