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革靴の基本 課外授業

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 3回に渡って、お送りしました「革靴の基本」も今回が最終回です。
お付き合い頂きありがとうございました。
 
 これまでに紹介した本革底の革靴を定価で買おうとすると、国産で最低でも3万円~です。
輸入ものだと関税がかかるので、プラス1~2万円必要です。
3足揃えるとなると9万円、5足で15万円です。
初期投資としては、厳しいと思います。
(でも、本当は1~2万円の靴を半年~1年で履き潰すより5足を10年履きまわすほうが
経済的なんです)
とはいえ、私も靴に埋もれて餓死するのは本望ではありませんので、こんな方法でコストを抑えています。
なお、万人にお勧めできるかは微妙ですが、ご参照ください。
 
1.気に入ったメーカーやブランド(定価でも手が出せる)を幾つかピックアップして、
  その靴を店頭で試し履きを繰り返します。
  このとき1日で決めず、毎週末に色んなお店で色んな靴を試し履きすることが重要です。
  店員との会話は重要ですが、お勧め商品はある程度聞いて聞き流します。
  ひたすら、Lesson1-3の条件に見合う靴だけを1ヶ月ほど試し履きを続けます。
 
2.自分の足に合う靴(タイプ)が見つかったら、1足はその店頭で購入します。
  これは試し履きをさせて貰ったお礼であり、マナーです。
  他のお店でも靴を買わなくても、試し履きをさせて貰ったら、小額のケア用品を数点購入
  する心遣いも紳士の嗜みです。
  このときに少しづつケア・メンテグッズを揃えておくと良いでしょう。
 
3.これで、靴のサイズ選びや足入れしたメーカーのサイズ感覚が覚えられます。
  購入したメーカーの靴であれば、多少木型が違っても同サイズであれば、履かずに購入が
  可能となります。
  (ウィズが違えば、同じメーカーでも足入れ感は変わるので、注意が必要)
 
4.ここからは、自己責任でお願いしたいのですが、
  購入した靴と同メーカー(違うデザインや色)の靴をネットオークションで探します。
 
5.目を付けた商品は、画像・コメント・スペックを確認して、疑問点(出品者の購入後の使用期   間・頻度、修理の回数、画像では見えない傷の有無など)を出品者に質問して下さい。
  回答が曖昧だったり、得られない場合はその靴の購入は諦めたほうがよいでしょう。
  どうしても諦めきれない場合は、諸々全てを承知の上で落札してください。
   
この方法だと、市価の半額から1/3で購入が可能です。
最初は失敗もあると思いますので、1万円前後で落札が可能なものから始めるとよいでしょう。
(ヤフオクだと、即決価格が1万円前後で設定されている商品が狙い目です)
ネットオークションで気をつけないといけないのは、熱くなりすぎて市価と同じかそれ以上で落札してしまうことです。
新品出品ならまだしも、中古品を市価と同等以上で購入するほど惨めなことはありません。
そうならないように、自分の中で幾らまでと上限を決めておくと良いでしょう。
上限以上になったら、諦める勇気も紳士の嗜みです。
 
届いた商品がイメージと違ってもネットオークションはノークレーム・ノーリターンが基本です。
商品が届かない・画像にはなかった大きな穴や傷がある、明らかに表示サイズとは異なる履けない靴が届いたなどで限り、責任は落札者にあります。
 
精神的なダメージはあると思いますが、1万円くらいなら授業料と思って諦められると思います。
イメージと違って履けない靴や(手入れされていなくて)ダメージが大きな靴については、ケア・メンテナンス、クリーニングの練習用として使うのも手です。
綺麗に仕上げて、ネットオークションに出品して、購入資金にすると良いでしょう。

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