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フラッシュライト遍歴 その9

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MOD MAGLITE 4C
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MODというのも憚られるほど簡単なアップグレードですが、
MAGLITE 4CをLED化しました。

明るさは100lm。
デフォルトのクリプトン球は105lmなので、数値上は若干暗めですが、
肉眼では判別できません。
もともと、今回のMODの狙いは明るさではなくランタイムですから、
構わないのです。
ランタイムは、デフォルトのクリプトン球では約4hですが、
LEDなので3倍くらいになるんじゃないでしょうか(期待しすぎ?)

デフォルトのクリプトン球(夜間25m)
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交換したLED(夜間25m)
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LEDの昇圧回路の性能が良い所為か、LEDのほうが明るく感じます。
 
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デフォルトのクリプトン球、実は購入以来20年ちかく交換していません。
2014年現在、売られている電球タイプのマグライトはキセノン球が標準に
なっていますが、私のマグライトは96~7年ごろに購入したので、
クリプトン球なのです。
購入当時はキャンプだ花見だと、そこそこ使いましたが、やはり持ち歩くにはでかすぎるということもあり、社会人になってからはほとんど使っていませんでしたから、電球が1度も切れたことがないのです。

クリプトン球とはいえ、4Cともなればかなり明るいし光も飛びます(公称226m)が、ランタイムの短さはいかんともし難いですし、いつ電球が切れるのか不安にかられながらの使用は精神衛生上よろしくないので、今後このライトを使用する機会がどれくらいあるか分かりませんが、もしもの備えとしてLED化しました。
イメージ 5

今回のLED化のキモは、色温度です。
フラッシュライトのLEDといえば、一般的には色温度の高い白い光が特徴です。
色温度が高いと視覚的に明るく感じます。
また視認性がよくなり、暗闇で対象物の色がハッキリと判ります。
しかしLEDの特性上、光が拡散しやすい※ので、
光が遠くに飛びにくいという欠点があります。
また、視界が悪い悪天候時にはさらに光が拡散してしまい、
その性能を発揮できません。
特に雪や霧などの気象条件だと、LEDの白い光は拡散しまくるので、
ライト近辺がやたらと明るくなるばかりです。
ちょうど天然のディフューザーのような状態になるので、
周囲からの視認性は上がりますが、光の指向性がなくなるので、
使用者本人は逆に視界が確保しにくくなります。

今回は交換はLEDなので、本来の電球の光より拡散するのは
避けられませんが、光の色が電球色になることで、白色LEDよりは
透過性が高くなることが期待できます。

4Cは、その大きさゆえにEDCはできませんが、息子が大きくなって、
オートキャンプやバーベキューに連れていくときに役に立つ、かも。

そのときは、よろしく。

※LEDライトと電球ライトをお持ちの方はわかると思いますが、
LEDライトの照射円の縁(光と影の境目)はボヤけていますが、
 電球ライトの照射円の縁はクッキリしています。
LEDの光は空気中の微粒子の影響を受けやすいので光が拡散しやすく、
 そのためフラットな照射パターンが得られますが、遠くに届きにくいので、
 リフレクターやレンズに工夫が必要(コリメータレンズやスムースリフレクターなど)なのです。
逆に電球の光は直進性が高いので光が遠くに届きますが、
 近距離では配光のムラまでクッキリと照射してしまう(フィラメントの影も投影してしまう)ため、
 照射面が汚く見えてしまいます。
こちらもリフレクターやレンズ(オレンジピールリフレクターやディフューザー)を工夫することで
 解決はできますが、その場合ビームディスタンスは短くなります。
配光のムラを無くすには、光をボヤけさせるしかないので。

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