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LEATHERMAN KICK(キック)

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ミニツール、マイクラを相次いで紛失して以降、
レザーマンのツールは2006年にスクォートS4を購入したのみでした。
 
2011年3月11日、東京で東日本大震災を経験し、非常袋の見直しをした際、
手持ちのプライヤー付きツールは既出の「ポータブルツール」だけでしたので、
これをオフィス用にし、自宅用にもう1つ購入することにしました。
 
震災後の店頭は、にわか防災ブームのせいで防災グッズやツールナイフの類は
売り切れ状態でしたので、ネット通販で探しました。
自宅用には機能重視のWAVEにしようかと思いましたが、
20,000円オーバーだったのでパス。
ジュースシリーズは、いまいち食指をそそられませんでした。
結局、手持ちのツールと同等クラスのものを探した結果、KICKに辿り着きました。

 
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KICKは、BLAST/FUSEと一緒に2004年に発売されました。
同年、レザーマンのフラッグシップモデルとして『チャージTi/XTⅰ』が
発売されていますので、入門用のリーズナブルシリーズという位置づけ
だったのでしょう。
 
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FUSEがPST/PSTⅡの後継モデルで、BLASTとKICKはそのバリエーション
展開アイテムでした。
全モデルに共通なのは、PSTシリーズの欠点であった「握ると痛い」部分に
ザイテルプラスチックを配することで改善している点です。

 
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また、KICK以外はロック機構が追加されブレード使用時にガクッと
折り畳まれてしまう※欠点も改善されていました。
 
メーカー的には、
BLASTはPSTの進化版(機能が倍)、
FUSEはPSTの後継モデル(アップグレード版)、
KICKはFUSEの廉価モデル、
という位置づけにしていたようです。

賛否あると思いますが、
レザーマンに関して言えばブレードのロック機構はなくても良いと思っています※。
ロック機構は、あれば便利かつ安全なのは承知していますが、
ロック機構のぶん重くなるのでEDCには向かなくなります。
アウトドアでハードな使用を想定し、それなりの装備で出掛けるのなら、
いざ知らず、非常用にEDCするとなると1gでも軽くしたいのが心情です。
 
ツールの数が増え、機能が増えれば、重量は比例して重くなります。
さらに複雑な機構が備われば、それだけ故障の確率が高くなるし、
修理も困難になります。
30年以上経ってもPSTが未だに愛されている理由は、シンプルがゆえの頑強さと適度な重量だと考えています。
 
※PST系のナイフブレードは、本体(柄)を閉じた状態で使用するため、
刃が折り畳まれても途中で止まりますので、
 
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正しい持ち方
 
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誤って刃が折り畳まれても、
 
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ここで止まるので、大丈夫!

手を怪我する可能性は低いと思います。
WAVEのようなブレード展開をする場合は、ロック機構がないと危ないでしょうから、付けておくべきだと思います。
 
そもそもナイフブレードが折り畳まれるのは、
ロック機構のないフォールディングナイフで突き刺すなどNG行為を
した場合に限られます。
ほかにも要因はあるかもしれませんが、
少なくとも小生がロックなしのナイフを使っていて、ブレードが折り畳まれて
危ないと思ったことは一度もありません。
スプリングによる簡易ロックすらない肥後守でさえ、正しく使用していれば
危険なことはありませんでした。
 

なお、ロック機構の有無に関わらず、フォールディングナイフで突き刺すという
行為は避けましょう(豆腐を刺すなら話しは別ですが)。
突き刺しは、フルタング(ブレードが柄を貫通している)構造でない限り、
稼動部に無用の力が掛かります。
稼動部は、どうしても脆弱になります。
無稼動部(刃や柄)が頑丈であればあるほど、力は稼動部に集中するので、
不具合や故障の原因となりますし、ナイフの寿命は確実に縮みます。

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