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フラッシュライト遍歴 その7

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同 プロポリマー4AA スーパーLED
 
イメージ 1

プロポリマーシリーズは主に消防士・レスキュー隊向けの防爆ライトです。
2AA・4AA・3AAがあり、いずれも防爆仕様のプロ向けなので、ハイスペックですが、地震による停電とガス漏れ(の惧れ)というWパンチの際に安心して点灯できるフラッシュライトです。

プロ向けの高品質でありながら、非常にコストパフォーマンスの良いフラッシュライトとして、小生も最近になって注目しました。
 
2014年10月17日の記事で同年5月に購入した「2AA キセノン」をご紹介しました。こちらはオフィスの机の中にバックアップ用として置いています。
その後、7月ごろにヤフオクで落札したのが「プロポリマー4AA LED」。
さらに10月に「プロポリマー4AA スーパーLED」を落札しました。
(家人は、同じようなものばかり買って、と文句タラタラでしたが)
 
イメージ 2
上から2AA(キセノン)、4AA LED、4AA スーパーLED

いずれもUL防爆認証仕様です。
点灯はテールプッシュ方式で、いずれも半押しでの間欠点灯が可能です。
4AAにもキセノン仕様がありますが、さすがに電池4本分のエネルギーを垂れ流すようなもの(34lm、4h)なので、今のところ購入予定はありません。
 
2AAキセノンについては割愛します。
 
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4AA LEDは、正直あまり明るくありません。
砲弾型LEDを7灯も使用して、MAX67lmあるので暗いはずはないのですが、2AAで200lmを達成している現在では、4AAで67lmというのは、どうしても暗く感じてしまいます。
67lmといえば、シュアファイアの6Pオリジナル(65lm)とほぼ同じですが、近中距離集光型の6Pとは見た目の明るさが段違いに暗いです。
砲弾型LED自体が拡散発光型なのと、このライトはリフレクターが浅く、光が飛ばない近距離拡散型なので集光型のライトと比べると特に屋外では、とても暗く感じます。
しかし、屋内や近距離では数値どおりの明るさなので、夜間の散歩や停電時の照明として最適です。
拡散型なので、屋外だと2~3m先までを広く隈なく照らすことができますし、屋内では広い範囲を照射でき、捜索のときなどにライトを細かく動かさなくてすみます。

4AA LEDの最大のメリットはランタイムの長さです。
メーカー公称155hは4AAライトの中でもトップクラスで、点けっ放しでも6日間持続する計算です。
砲弾型LEDはパワーチップ型LEDよりも省エネであること、ルーメン値が中程度であること、4AA(容量が多い)であることが相まった結果なので当たり前なのですが、それでも155hというランタイムは、特筆すべきものだと思います。
 
災害などで先の見えない停電のときは、闇を切り裂く短命な光よりも、長時間闇を優しく押し広げる光が求められるのではないでしょうか。
プロポリマー4AA LEDは、そういうフラッシュライトなのです。
 
次は、プロポリマー4AA スーパーLEDです。
 
イメージ 4
 
パワーチップ型のLEDを採用し、67lmから100lmにパワーアップ。
リフレクターを深くすることで、遠距離照射能力に特化しています。
その所為か、照射角度が狭いため、室内で点灯すると反射光も相まって100lmとは思えないほど明るく感じます。
屋外で使用すると、150m程度ならビームが視認できるほどです。
 
ルーメン値がアップしていますので、ランタイム8h※と短くなっていますが、常時点灯するような使い方をするライトではありませんので問題はありません。
※正確には、最大100lmを6h、減光しながら2h

実は、このスーパーLEDの上位モデルも存在します。
その名もプロポリマックス。
明るさは300lm、ランタイムは2h45m。
プロポリマックスは3アウトプットになっていて、HIモードの他、LOモード:50lm(24h)とストロボモードがあります。
小生は、50lm24hはともかく、一般用途でハンディライトに300lmは必要ないと考えています。
少なくとも小生のフラッシュライト運用思想では、ハンディライトの明るさは最大で200lmまでなので、プロポリマックスは必要としません。
 
 
最大200lmという上限を設けているのは、
フラッシュライトに費やすコストを抑えるため、という貧乏性な理由が一番にあるのですが、これは中古品購入という手段を駆使すればクリアできます。
 
真面目にご説明しますと、
一般用途においては、200lmでも明るすぎるのです。
フラッシュライトの一般用途として重要なのは、安全の確保(視界の確保と他者へのアピール)です。そのために必要な明るさは、100lmあれば充分ですが、様々な要因を考えて最大200lmと考えています。

200lmを超えると自動車の、とまでは言わないまでも原付のヘッドライト並の明るさになります。
お散歩程度には度が過ぎます。
また目立つことこの上なく、他人の迷惑にもなります。
夕方になっても帰ってこない子どもを捜すにも、200lmもあると100m以内の照射面は白飛び(ホワイトアウト)してしまい、肝心なものを見落とすこともあります。
かといって、100m以上の距離をライトで照らしながら肉眼で捜索するには、相当な視力が必要で、現代人には無理でしょう。
また室内では反射がキツく眩しいので使いづらいのです。
 
さらに200lm以上のフラッシュライトは消費エネルギーが多くなるので、1AA~2AA程度では1hも持たず、4AAでようやく2h程度です。
レスキュー隊が救出任務で使用するならともかく、非常事態が長期間続く被災地や遭難の時には、めちゃ明るいけどランタイムが短いライトよりも、多少暗くてもランタイムの長いライトのほうが使い勝手はよいのです。
200lm以上あるフラッシュライトの場合、一定のランタイムを稼ぐには電池の数を増やすか、電池の性能をアップするしかありません。
現状では、200lm以上の明るさを1h以上持続させるには3AA以上のスペックかリチウム電池が2本以上必要となります。
 
AAバッテリーにこだわると本数を増やさざるを得ないので、ライト本体が大型化します。リチウム電池を使えば、小型化しつつパワーアップも可能ですが、小生のフラッシュライト運用思想からは外れますので、ここでは触れません。
用途によってはAAセルを4本以上使用しての大型化もありですが、ハンディライトに限って言えば大きくても4AAが最大だと考えています。
そういう意味で、ご紹介した2本のフラッシュライトは、互いの欠点を補いつつ、ポテンシャルを最大限に活かすことができる組み合わせではないかと考えています。

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