前の記事の最後で雨対策のことを少々触れました。
ネットでお手入れを紹介しているサイトでは、最後に防水スプレーを吹き掛けると良いと
ネットでお手入れを紹介しているサイトでは、最後に防水スプレーを吹き掛けると良いと
されていますが、私は以下の理由で防水スプレーには消極的です(使う事は使います)。
①防水効果の持続時間は2-3日
②質の良い防水スプレーでないと、革のツヤがなくなるし、革を傷めてしまう
③乳化性クリームでも充分に撥水性能はある(小雨程度なら問題なし)
④油性クリーム(ワックス)で更に撥水効果は高めることはできる
①手入れのあとすぐに雨が降ってくれれば良いですが、なかなかそうはいきません。
①防水効果の持続時間は2-3日
②質の良い防水スプレーでないと、革のツヤがなくなるし、革を傷めてしまう
③乳化性クリームでも充分に撥水性能はある(小雨程度なら問題なし)
④油性クリーム(ワックス)で更に撥水効果は高めることはできる
①手入れのあとすぐに雨が降ってくれれば良いですが、なかなかそうはいきません。
いざという時には、効果が薄れていて、
防水スプレーしたのに浸みてくるな~・・・、
防水スプレーなんて効かないじゃん・・・、
雨の日は合皮靴にすっかな。蒸れるけど・・・、
となってしまいます。
防水スプレーしたのに浸みてくるな~・・・、
防水スプレーなんて効かないじゃん・・・、
雨の日は合皮靴にすっかな。蒸れるけど・・・、
となってしまいます。
防水スプレーをするならタイミングとしては、翌日の天気が朝から雨と判っているなら
前日の夜がベスト。
忘れていた、もしくは朝起きたら降っていたなら、起き抜けすぐにスプレーします。
防水スプレーの効果は30分くらしてからが一番効くので、出掛けにスプレーをしても
忘れていた、もしくは朝起きたら降っていたなら、起き抜けすぐにスプレーします。
防水スプレーの効果は30分くらしてからが一番効くので、出掛けにスプレーをしても
まったく効果がでません。
使用上の注意に書いてある事ですが、あまり知られていない事実です。
②多くの防水スプレーはフッ素コーティングをすることで、革の表面に膜を張って撥水
使用上の注意に書いてある事ですが、あまり知られていない事実です。
②多くの防水スプレーはフッ素コーティングをすることで、革の表面に膜を張って撥水
効果を得ています。
革を傷めるというのは、気のせいかも知れませんが、フッ素コートすることで、
せっかく出した革のツヤが損なわれることはよく経験しました。
③④乳化性クリームの主成分は、水分・油脂・蝋です。保革が目的なのですが、
せっかく出した革のツヤが損なわれることはよく経験しました。
③④乳化性クリームの主成分は、水分・油脂・蝋です。保革が目的なのですが、
油脂と蝋分に多少の撥水効果が期待できます。
さらに油性クリーム(主成分は油脂と蝋)なので、靴全体に薄く塗って磨いておくと
さらに油性クリーム(主成分は油脂と蝋)なので、靴全体に薄く塗って磨いておくと
かなりの撥水効果を得られます。
ただし、油性クリームは重ね塗りをすると、革の表面に厚い膜を張ってしまい、通気
ただし、油性クリームは重ね塗りをすると、革の表面に厚い膜を張ってしまい、通気
性が損なわれる他、これまた革を傷める原因ともなります。
薄く1回塗る程度では、履いているうちに自然と落ちてしまいますが、メンテナンスの
薄く1回塗る程度では、履いているうちに自然と落ちてしまいますが、メンテナンスの
際には専用のリムーバーでクリームを落としてから基本のメンテをする必要があります。
私は、雨用の靴を2足準備しており、その靴については靴全体にワックスを薄塗りして
私は、雨用の靴を2足準備しており、その靴については靴全体にワックスを薄塗りして
磨いています。
雨の予報がある日は、その靴を履いて出掛けるようにしています。
強い雨や長雨の場合は、り念を入れる意味で前夜に防水スプレーを吹いてから乾拭き
雨の予報がある日は、その靴を履いて出掛けるようにしています。
強い雨や長雨の場合は、り念を入れる意味で前夜に防水スプレーを吹いてから乾拭き
しておきます。
雨に遭って靴全体が濡れてしまった場合は、乾かした後にワックス類を全て除去して、
雨に遭って靴全体が濡れてしまった場合は、乾かした後にワックス類を全て除去して、
基本の手入れプラス雨対策加工を施します。
余談ですが、
革靴は雨の日は向かない、茶色の靴は雨の日は避けたほうが良いという店員やコメント
余談ですが、
革靴は雨の日は向かない、茶色の靴は雨の日は避けたほうが良いという店員やコメント
を良く見かけます。
これはまったくの出鱈目です。
もちろん、雨に当らないに越した事はありませんが、お貴族様でもなければ、雨が降った
これはまったくの出鱈目です。
もちろん、雨に当らないに越した事はありませんが、お貴族様でもなければ、雨が降った
から外出はやめよう、なんてことはできません。
雨でも革靴を履いて出掛けなければならない日もあります。
そうでなければ、飯の食い上げです。
実はキチンと手入れを施していて、濡れた後のケアをきちんと施せば革靴は濡れても
雨でも革靴を履いて出掛けなければならない日もあります。
そうでなければ、飯の食い上げです。
実はキチンと手入れを施していて、濡れた後のケアをきちんと施せば革靴は濡れても
まったく問題ありません。
もちろん、茶色の革靴を敢えて雨の日に履いていく事はありませんが、濡れたとしても
もちろん、茶色の革靴を敢えて雨の日に履いていく事はありませんが、濡れたとしても
まったく問題ないのです。
この件については、また改めて記事にさせて頂けたら、と思います。
この件については、また改めて記事にさせて頂けたら、と思います。